“米不足”のニュースを見て思うこと

お疲れ様でございます。
本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

昨年ごろから、「米が足りない」「価格が高い」といったニュースを見かける機会が増えました。
お店によっては棚からお米が消えたり、価格が高騰したりと、近年ではあまり見なかった光景に戸惑われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それに対して、
「米の価格が高すぎる」
「もっと作ればいいのに」
「農家や農協が儲けすぎているのでは?」
といった声も、ちらほら耳にするように感じます。

ただ、個人的には、これまでのお米の価格が少し安すぎたのではないかな…と思うことがあります。
生産にかかる手間やコストを考えると、今の価格がようやく適正に近づいてきたのでは、と感じることもあります。

むしろ、今のような価格水準が毎年続いていけば、米農家の離農もある程度抑えられるのではないかという気持ちもあります。
「ちゃんと作り続ければ、ちゃんと生活が成り立つ」――そんな状態が当たり前になれば、農家の数も少しずつ安定するのではないでしょうか。

農協についても、否定的な意見を見かけることはあります。
たしかに、改善してほしい部分があるというのは多くの農家が感じていることだと思います。
でも一方で、農協のように農産物を集めて取り扱ってくれる仕組みがあるというのは、多くの生産者にとって支えになっている部分もあるように思います。
すべての農家が個別で販路を持てるわけではないので、その存在はやはり必要とされているのではないでしょうか。

それから、米の生産は、単なる「食べものを作ること」にとどまらない側面もあるように感じています。
地域の仕事や雇用、景観の維持、農道や水路の整備といった地域インフラの保全にもつながっており、場合によっては国の安全保障のような視点とも関わってくるのかもしれません。

お米が安く買えるというのは、消費者の立場から見ればありがたいことだと思います。
ただ、それがずっと続けられる仕組みかどうかというと、少し立ち止まって考えてみてもいいのかな、と感じます。
もし日本の米の生産力が大きく下がってしまった場合、今は安く買えている輸入米や小麦の価格も、いずれは国産米より高くなるということもあるのでは…とも思ったりします。

私自身も、農業のすべてを知っているわけではありません。
だからこそ、このブログでは「こうかもしれない」と思うことを、素直に書きながら、
読んでくださる方と一緒に、少しずつ考えていけたらと思っています。

今回の“米不足”に関しても、もし感じることがあれば、お気軽にコメントなどいただけたら嬉しいです。

投稿日:
カテゴリー: 未分類

作成者: motosinnkishuunousha

元ニートから とある地方に新規就農して10数年 主に有機栽培で野菜を栽培しています 農業に関する疑問がたくさんあります

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です