春の育苗で根張りを良くするための温度管理|寒さとの付き合い方を考えてみた

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問題

植え付け前のレタス苗

春の育苗では、地上部はそれなりに生育しているものの、根の張りがもう少ししっかりしてほしいと感じることがあります。
苗を抜いたときに、葉の生育に比べて根量が少ないように見えると、その後の活着や初期生育が少し気になる場面もあります。

そこで今回は、「どうすれば根張りをもう少し良くできるのか」ということを改めて考えてみました。

小松菜苗 セルトレーから出る根
レタス苗 温熱マットの上では根がぐんぐん伸びる

状況

春先のハウス内は、日中はある程度温度が上がるものの、朝晩は厳しく冷え込む日があります。
地上部は日中の光や温度で生育が進みますが、土の中の温度はそれほど上がらないため、根にとっては厳しい環境になることもあるのではないかと感じています。

現在はスリット入りの128穴セルトレーを使用しています。
潅水の水はハウス内のタンクにためておき、昼頃まで温めた水を使うようにしており、水温はできるだけ10度以上を意識しています。

今回やったこと

今回の取り組みは、「根張りを良くしたい」というところから始まりました。
その中で考えたのが、低温によって根が傷んでしまうような環境は、できるだけ避けた方がよいのではないかという点です。

そのため、厳寒期の朝晩には温熱マットを使用し、根の温度が極端に下がらないように管理することにしました。
温度の目安としては、およそ5度程度を下回らないようにすることを意識しています。

一方で、常に温度を保ち続けるというよりは、苗の生育段階に応じて環境を変えることも意識しています。
苗がある程度育った段階では、定植のおよそ2週間前を目安に温熱マットから外し、少し外の環境に近い条件にしていくようにしています。

レタス苗 温熱マットから出してベンチの上に置くと寒さで根が止まる

仮説

今回の考え方の中心にあるのは、「寒さとの付き合い方」です。

ある程度のストレスは、側根や根毛の発達を促す可能性もあるのではないかと思っています。
ただし、そのストレスが強すぎると、根そのものが傷んでしまう可能性もあるのではないかと感じています。

そこで、ある程度の刺激は残しつつも、根が壊れてしまうほどの低温は避ける、というバランスをとることが大切なのではないかと考えました。

現時点の考え

苗の生育ステージによって、環境から受ける影響は変わるのではないかと感じています。
そのため、育苗の初期段階では根を守ることを優先し、苗がある程度育った段階では、少し環境の変化を与えていくような管理が合っているのかもしれません。

まだ試している途中ではありますが、根を守る時期と刺激を与える時期を分けながら、苗の様子を見て調整していきたいと考えています。

🌱 畑にいるよ。
苗づくりは、見えない土の中を想像しながら考える時間が多い仕事だと感じています。

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